Impedance Analyzer Imterface-6 (補正と測定)
Analog DiscoveryのImpedance Analyzer機能を使用する時は
Compensation(補正)をクリックした画面です。
測定周波数範囲を100Hz〜10MHz、サンプル数は200、平均化を5としました。
100Hz以下に設定すると測定に時間がかかります。
LCR単体の時はスカートが連続していて想像がつきますので100Hzからで十分と思います。
補正作業にはいりましょう。
ジグにはブランクのテストピース基板を挿入してオープン補正を行います。
注:ブランクのテストピース基板を挿入しないと正確な浮遊アドミタンスが測定できません。
ジグの切り替えスイッチを1MΩに設定します。
マトリックスのOpen-1MΩのempty箇所をクリックすると補正が開始されます。
スイッチ抵抗を100KΩにして
マトリックスのOpen-100KΩのempty箇所をクリックするという作業を
10KΩ,1KΩ,100Ω,10Ωについても行います。
テストピース基板にジャンパー処理をしてショートバーとします。全てのオープン、ショート補正を終えるとこのようになると思います。
これで補正完了です、が、この補正テーブルを異なるサンプル数や周波数で測定しようとすると警告が出ます。
今回は全てを同じパラメータで補正しましたが、それぞれ任意の周波数帯域、サンプル数を選択可能です。
補正作業の説明を簡単にするために同じにしました。
忘れずにEnableにチェックを入れて校正データを有効にします。いつものようにインダクター(太陽誘電LTL10TB)を測定しました。
Resistorは1KΩがSNがよく収集できました。
群馬アナログナレッジでNF社のFRA(Frequency Responce Analyzer)で収集したこのデータと比べてみてください。
オープン〜ショート補正という測定前の作業は必要ですが美しくも正確なデータが得られました。
僕にとっては縦軸がインピーダンス値の表示というのがとてもに嬉しいです。
ハードで組んでいた時は収集したデータの縦軸はdbでエクセルで体裁を整えなければいけませんでした。
今回テストピース基板を作った理由はオープン〜ショート補正のLCRを取り付けるピッチを一定に保ちたかったからです。
ピッチが一定だとオープン補正時の浮遊アドミタンスが一定になります。
ピッチが一定だとショート時の残留インピーダンスも一定になり測定精度に貢献できます。
テストピースは30枚付属しますので接続方法を思いつくままに試して見て下さい。
アナログは肌で感じるのが一番です。
黒色のブロックターミナルから3cmほどのリード線の先にワニ口クリップを取り付けての測定方法もありです。
その時はワニ口クリップ端でオープン〜ショート補正を実施してください。
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ジグのスイッチで右側にはインダクタ値とキャパシタ値が印刷されていますがこれは測定レンジの目安です。
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