AD797 4並列 プリアンプ
AD797 60db Amplifierのノイズは実測で0.96nV/√Hzでした。
LPF係数について
理想はレンガの壁のように直角なフィルタですがこれは実現不可能です。
LPF の次数によって肩特性が異なります。
次数が1は6db/octなので4次は24db/octになります。
次数が1は20db/decなので4次は80db/decになります。
6db/oct=20db/dec
オクターブは周波数が2倍を示します。
ディケードは周波数が10倍を示します。
肩特性の違いでノイズレベルに差異が生じることは
下記グラフからなんとなく判る気がしませんか。
とりあえずの結論として次数 減衰傾度 k 減衰傾度
1 -6db/oct 1.57 -20db.dec
2 -12db/oct 1.11 -40db/dec
3 -18db/oct 1.05 -60db/dec
4 -24db/oct 1.03 -80db/dec
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係数をもう少し詳しく理解するために当方の説明より
「The Art of Analog Circuit」の藤原さまのHPから引用させていただきました。
直感的により理解しやすいいグラフを示してくれています。
赤と青の面積が同じになる周波数と−3db周波数は異なります。
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データ収集は10Hz〜100KHzの範囲で窓関数はRectanglarにしました。
測定データはエクセルにエクポートして
RBW(1.22Hz),Rectangular(補正値=1/√0.88)、G=5000の処理をしたグラフです。
10Ωの熱雑音は0.398nV/√Hz(計算値)
AD797_Paraは0.469nV/√Hz(実測値)
上記の二乗和平方根は0.616nV/√Hz
***********センターライン:1e-9=1nV******************
赤色が入力短絡で0.65nV/√Hz@1KHz
青色は10Ωの抵抗で0.9nV/√Hz@1KHzと測定されました。
ホワイトノイズは理論値通り低減されていて1nVを切るカーブは美しいです。
それよりも1/f領域が劇的に改善されていることに驚きました。
50Hzおよびその高調波を除去するためにはファラデー・シールドが必要です。
AD797 4_Parallel G=5 Pri Amplifier
LT3042でのSuper Low Noise +/-5V電源 for AD797 4_parallel Pri Amprifier.ツマミに埋め込んだ青色LEDは良い雰囲気でした。
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