Type 944U Polypropylene(Cornell Dubilier)
Bunpeiさんから
CDEキャップのインピーダンス測定をして欲しいという事で送られてきました。
なお現品は送り返さなくとも良いとのことで
ご厚意に感謝するとともに大変に有難うございます。
直径が84.5mmと大きいです。高さは41mmです。
耐圧が1400Vでカタログによるとインバータ用途に使用されているようで
Metallized Polypropyleneでインダクタンス成分が少ないという。
最新バージョンは
Impedance Analyzerアダプターを選択できるメニューが追加されていました。
上記のリレーで抵抗を切り替えていますが
自動で最適抵抗値を選択してくれる機能では無いようです。
下図メニューにAdapterが追加されていてこれがDigilent用です。
今回の測定は自前の治具で行います。
選択されている項目はResister First Modeで自前の治具用になります。
1st:Short Compensation
性能の良いキャップなので短絡補正も厳密に行います。
2nd:Open Compensation解放補正も測定端子であるキャパシタのネジ間隔をキープします。
3rd:Measurements気合いをいれてサンプル数を1000にしました。
Bunpeiさんからの電子郵便では
「仲間内では、可聴帯域内での位相特性が安定していると言われていますが、
羽澤様の精密な測定でもそれが出るかどうかを知りたいところです。」
皆様の耳は測定器だったりします。
測定結果の位相特性は
100KHz Overまで平坦性を保ち応答は理想的だと見て取れます。
110KHz付近でディップしているカーブはインピーダンス(IZI)特性で
ノイジィなグラフはRs特性です。
参考資料出典元_KEYSIGHT : インピーダンス測定の基礎 Rev.1.6
« GS61008Pの半田付け | トップページ | CDE vs KMG »
「07.Measurments」カテゴリの記事
- CDE vs KMG(2018.07.28)
- Type 944U Polypropylene(Cornell Dubilier)(2018.07.21)
- ADM7151 vs LT3042 (Output Impedance) by Analog Dicovery(2016.03.08)
- ADM7151 vs LT3042(Load Transient)(2016.03.08)
- Analog DiscoveryのFFT Analyzerについて(2016.03.05)
精密な測定をいただきありがとうございました!
現物はよろしくご活用下さい。
投稿: Bunpei | 2018年7月21日 (土) 14時51分
Bunpeiさん
CDEのキャップで遊ぶときには4〜6個ならべて
隙間ににDAC,I/Vを配置させ
要の配線距離を最短にしたらどうかとか妄想しています。
位相が110KHzまでフラットなのは
キャパシタ端子で補正しているという条件を忘れないでください。
キャパシタから負荷への配線インピーダンスで
110KHzのポイントは容易に低域側に移動しますので留意してください。
投稿: Hazawa | 2018年7月21日 (土) 20時10分