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2018年4月24日 (火)

Analog Equalizer for HD800

DIY-Audio-HeavenのKameleonから写真を引用します。

HD800のシールが貼られているサブ基板がエコライザーになります。
ヘッドフォンごとにエコライザーの定数が公開されていました。
そしてまたBefore Afterの周波数特性も公開されていました。

20180424_220147

カメレオンの目的はヘッドフォンの周波数特性を
聴感上好ましい周波数特性に補正してあげるということを目的としているらしいです。
しかしながら
人により好みが違うのでこれがベストかはわかりませんが
アナログで処理するアプローチに共鳴しました。
上の写真は

「kameleon_inline_filter.pdf」として公開されています。

またヘッドフォンごとのエコライザー定数はこちらで公開されています。
HD800の定数を拝借してLTspiceして見ました。
破線部が上の写真のサブ基板でHD800の補正値です。

20180424_222910

上の補正カーブを通してHD800を駆動すると下図の緑カーブのようになるらしい。

この補正カーブはHD800の僕の聴感上不満と思っていた領域と一致します。

この補正カーブでHD800を鳴らして見たくなりました。

*

20180424_211729

2018年2月 4日 (日)

Composite Amplifier(LTspice)

HA800はComposite Amp(複合増幅器)形式です。

Composite Ampは直流特性と高速特性のいいとこ取りをするという優れものです。

通常、U1には直流特性の良いOPAをU2には広帯域のOPAを選択します。

必然的にU2のスルーレートはU1より大きくなりますしその必要性があります。

コンポジット・アンプ全体の利得はR3とR4で決定できます。

U1自体の利得は独立しての設定は出来ません。

残るU2の利得はどのようにして決めれば良いのでしょうか。

HA800でのTPA6120のスパイスモデルは入手出来なかったので

LTspiceにあるOPAで回路を組んで挙動を観測してみました。

20180204_203553

全体の帰還抵抗はR4=1KΩで入力抵抗のR3を

250Ω(G=6)赤,500Ω(G=3)青,1KΩ(G=2)黒と変化させた応答です。

U2の利得はR1=250ΩでG=5です。

G=6ではなくG=3でピーキングが大きくなっています。

20180204_203529

U2の利得をR1=500ΩとしてG=3です。

20180204_205634

U2の利得を変化させてR1=1KΩとしてG=2です。

20180204_210104

U2のゲインを下げるとピーキングは押さえらる方向に働くようで

所望する帯域とピーキングの兼ね合いは

U2のゲインを実機でステップ応答を観測しながらトリミングする事になると思います。

Slew Rate U1< U2の条件で

コンポジット・ゲイン=U2・ゲインから観測すると良いと思います。

おわり

2018年2月 2日 (金)

We Love Balanced Sound(Deboo Balanced Integrator)

00300202_195616_2

HA800のDC Servo回路の検証をアップし忘れていました。
Debooサーボ回路の出力はU1に接続します。
ここの回路の修正版です。

00300202_193141

下図はDeboo Integratorの挙動を検証する為の回路でHA800ではありません。

Deboo Integratorの出力をU2へ加算しています。

00300202_181807

DCオフセット電圧はゲイン倍されていてサーボ回路は機能していません。00300202_181822
Deboo Integratorの出力をU1へ加算しています。

00300202_181843

結果は良好です。

00300202_181857

組立てて挙動を観測しました。
後付けのこのポジションは放熱器サイドの半田付けが大変でした。

00300202_195550

Analog Discoveryの発振器からDC offsetを印可してDebooの動作確認をします。

00300202_194943_2

薄い色のカーブは1Vのオフセット電圧を印可しました。

2秒強で収束しています。

濃い色のカーブは1Vから0Vに戻した時です。

Deboo Balanced Integratorの動作確認でした。

Scope_11

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2018年1月31日 (水)

We Love Balanced Sound(5)

Balanced Line Driver(THAT1646)を使用しての

Un_Balance to Balance ConvertorでiMacのライン・アウトからHA800の音だしをしてみました。

00300131_211056

Balance-Un Balance Convertor(平衡ー不平衡 変換器)
Un Balance-Balance Convertor(不平衡ー平衡 変換器)はなにかと便利に使えそうです。

00300131_211030

「Un_BAL in-BAL out」-「BAL in- Un_BAL out」で歪み率は0.0012%(1KHz@0dbV)でした。

音出しの感想は後日、ということで...取り敢えずこの項は終わりにします。

22時を回るとiMac(27")で映画鑑賞(Hulu)................

映画の音声はスピーカでは余程ボリュームをあげない限り再生しきれない

擬音?が含まれていたりします。

こいつらがHA800で再生されると映像が立体的になり

ついつい夜更かししてしまいます。

00300131_230718


2018年1月30日 (火)

We Love Balanced Sound(4)

Balance-Un Balance Convertor(平衡ー不平衡 変換器)
Un Balance-Balance Convertor(不平衡ー平衡 変換器)
製作中です。
回路はデータシートの通りですが
電源のパスコンは将来、外部電源から+/-15Vを供給する事を考慮して強化しています。
各チャンネルの電源スイッチは
実験の時はすべてのチャンネルは必要無いという事と
電池駆動時の省エネ対策の為に設けました。00300130_223712

入出力の配線は短い距離でも平衡を保ちながら「撚りの一手」..............00300130_223727_2

つづく

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2018年1月29日 (月)

We Love Balanced Sound(3)

寄り道しています。
あるとなにかと重宝しそうな下記の治具を製作中。
Balance-Un Balance Convertor(平衡ー不平衡 変換器)
Un Balance-Balance Convertor(不平衡ー平衡 変換器)
取り敢えず電源は006Px2の電池駆動にしようと考えています。
10mmブロックでのケース作りは寸法を成り行きで決められて良いです。
半日でいいかげんなケースを作りました。
00300129_210332

2018年1月25日 (木)

We Love Balanced Sound(2)

HA800 Balanced HPAの音出しは
自虐的ですが今回は測定してからにしようと考えています。
測定の為に基板に簡単なパネルを取り付けてXLRを実装しました。
配線はこれからです。
パネルの色とサイド・パネルを工夫すればこの意匠もいけるかもしれない......??
00300125_202121
XLRコネクタの性能を裏切らない音出しをしたい。00300125_202135

HA800バランス入出力の周波数特性を実測する為に
Analog Discoveryにもバランス対応XLRを実装してみました。
Analog Discoveryの入力は元々バランス入力なのでXLRで平衡接続します。
出力は発振器が2chありますので片方の位相を180度ずらしてバランス出力にします。
配線はこれからですが
XLRコネクタでの平衡ループ・テストが愉しみです。

00300125_205216

バランス回路、ハードは2倍だけど労力は4倍..........
つづく

2018年1月17日 (水)

We Love Balanced Sound(1)

2回路OPA仕様のバランス対応のHA800です。
Shunt Regulatorの電圧を+/-12VにしてMuseも評価できるようにしてみました。
電源部の評価は終えましたがTPA6120の評価はこれからです。
抵抗はMELFを実装してみました。
8ピンのICソケットは
孔径を大きくして表面実装用のピンがはいるようにして背高を抑えています。
ならんでグランド用にSMDピンを配置してあります。
20180117_200632

20180117_200424

秋月扱いの変換基板の0.1uF PMLCAPの両端に1uF/50V X7Rを半田付けして

グランドピンに接続しています。

宙に浮いたOPAの電源インピーダンスを下げる為の配慮です。

後日専用基板を作る予定です。

20180117_201049

20180117_201129

つづく

2017年12月22日 (金)

TPA6120 Balanced HPA(HA800)

シャント・レギュレータで駆動したTPA6120 HPA は躍動感に溢れていました。

次のステップは当然の成り行きでバランス対応。

知人はいち早く前回の基板を2枚使用してバランス対応にし

電源はとても贅沢な究極に近い仕様になっているようです。

**

下図のアートワークで入力部のオペアンプ部(2回路)は10ピンにしてあります。

1回路オペアンプを2個使用する時のサブ基板にキャパシタを実装させる為で

10ピンの理由はキャパシタの為のグランドです。

その為の専用サブ基板も造る予定です。

20171222_010543

20171222_010634

2017年10月 7日 (土)

TPA6120A HPA for HD800(回路図編)

HA800の回路図です。It is a circuit diagram of HA 800.

電源は片方のみ定数を記してあります。
海外のHD800愛用の方からリクエストがありましたので手書きから図面にしました。
回路図の詳細とPCBデータを公開しましたのでBOMは省略します。
*
オペアンプをOPA627からLME49710に交換してエージング中。

20171007_184305

参考までに色違いのガーバーデータを....

20170909_192842

20170909_192902

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